Q&Aコーナー


画材に関してのQ&A お客様より寄せられたご質問に対しての回答です。




Q1 専門家用の絵具と習作用の絵具の違いは?

Q1への回答

絵具の多くは顔料の他に体質顔料(炭酸カルシウム等)を混ぜて製造されております。

その体質顔料の多い少ないにより価格が決まってきます。

体質顔料が少なく純粋な顔料の多い方が良質とされます。



Q2 クレヨン、ソフトパステル、ハードパステルの違いは?

Q2への回答

クレヨンは溶かした蝋と顔料を混ぜて棒状に冷やし固めたものです。ソフトパステルは顔料と少量の糊分で固めた棒状の絵具です。ハードパステルとは、少し多めの粘着剤で固めた硬めのパステルです。



3 油絵具のホワイトの種類が多いので初心者はなにを使用

   すればよいか?

Q3への回答

詳細については、別紙を読んで頂ければ良いかと思いますが、結論的にはパーマネントホワイトを使って頂くのが良いでしょう。全ての点において、欠点がないという事がその理由です。ホワイトにも色味があって、ジンクホワイトが最も青白く、セラミック、チタニウム、シルバーホワイトの順に黄色みを帯びてきます。これは絵を描く人の好みと題材によります。シルバーホワイトやファンデーションホワイトはいずれも鉛白を使ったホワイトで、定着性に優れています。反面、食べると毒性がある事やウルトラマリン系の色と混ぜると変色するなどの欠点があります。またジンクホワイトは青味できれいのですが、亀裂や剥離の原因となり やすく、初心者は使うべきではないと考えます。また、チタニウムホワイトは色の力が強すぎるために、白として使う場合や塗りつぶす場合などは便利ですが、他の色を喰いやすく、調色には向いていません。セラミックホワイトも青味のホワイトで、きれいなホワイトですが、原料が高いために、価格的には他のホワイトより高くなっています。パーマネントホワイトは、これらの種々のホワイトの短所をクリアするために作られたチタニウム系のホワイトです。従って、色々な面で、安心して使って頂けるホワイトだと考えています。(ホルベイン工業より)



Q4 油絵具の乾燥を速めるのにいろいろな方法を知りたい

Q4への回答

数時間で乾燥  絵具状メディウムを使用

●ラピットメディウム

 数十分で指触乾燥するメディウム。パレット上で絵具と練り合わせて使います。

 絵具と一対一の割合で混ぜれば、乾燥の遅い色でも数時間で乾きます。

 淡色なので白色にも使用でき、乾燥後のつやも保ちます。


半日〜1日で乾燥  絵具状メディウムを使用

●ストロング メディウム グロス

 ラピットメディウムの乾燥が速すぎて不便を感じたときにはこれが便利です。

 適度な乾燥促進性とつやを持った調和のとれたメディウムです。

●ストロング メディウム・透明メディウム LINK

 ストロングメディウム

 透明メディウム

 つや消しのメディウムです。ストロングメディウムに比べて透明メディウムの方

 が淡色なので

 使いやすいですが、ワックスが入っている分、上に塗る絵具の固着を悪くします。

 下塗りにはストロングメディウムをお使いください。


1日〜2日で乾燥  絵具状のメディウムを使用

●ペンチングメディウムゼリー LINK

 絵具状のメディウム中、最も光沢と透明性に優れています。

 また、やわらかく、筆の伸びが良いのでグレーズ技法に

 優れています。過剰に用いると強いシワを伴いますのでご注意ください。


1日〜2日で乾燥  速乾性画用液を使用

●クイック ドライング メディウム

速乾を目的とした調合溶き油です。油つぼにそのまま入れて使用できます。

乾燥が速すぎると感じたときには、揮発性油で薄めたりペンチングオイルなどと混合してもかまいません。

●穏やかに、確実に乾かしたい時

 油絵具の乾燥システムそのものに働きかける方法です。絵具の性質を保ちます。

 混ぜる量には制限があり、注意が必要です。


1日〜数日で乾燥  乾燥促進用の画用液を使用

●シッカチフ ブラン

 淡色で乾燥促進が穏やかなのがシッカチフです。油絵具を内部からじっくり乾か

 します。油つぼの溶き油に混ぜるか(30%まで)、油絵具に直接よく塗りこんで

(10%まで)ご使用ください。

●シッカチフ クルトレ

 シッカチフでも強力なもの。褐色をしていますが、乾燥とともに色は薄くなります。

 油つぼの溶き油に混ぜるか(30%まで)、油絵具に直接よく塗りこんで(10%まで)

 ご使用ください



Q5 フィキサチーフとパステルフィキサの違いは?

Q5への回答

フィキサチフは木炭やパステルなど、定着成分の入っていない色材に対する一般的な固着材です。これに対して、パステフィキサチフはその中でもパステルに特化したものです。基本的に使用している樹脂が異なるのですが、樹脂を溶かす為の溶剤の違いと理解して頂ければ良いでしょう。フィキサチフはアルコールを溶剤として使用しているのに対して、パステルフィキサチフは石油溶剤を使っています。

ホルベイン工業製のパステルには染料を使用しておりませんが、他社には染料質のものを使っているものがあります。染料質を含むパステル対してアルコールをベースとするフィキサチフを使用すると染料が滲んでしまう場合があります。この為に、パステルフィキサチフでは石油系溶剤を使用しているのです。実際のところ、フィキサチフの方が速乾で定着性も良いので、良質なソフトパステルであれば、フィキサチフの方が使いやすいと感じられる方もおられるでしょう。ただ、パステルフィキサは定着が少し弱い反面、光沢がでにくいという長所があるので、パステルらしい風合いを望まれる方はやはり、パステルフィキサチフをお使いになるのが良いでしょう。(ホルベイン工業より)



Q6 透明絵具と不透明絵具の違いは?

6への回答

アラビアガムを多く含む。水で溶いて塗ると透明感のある色になり、下に描いた線や色面を透けて見えるようにする。いわゆる「水彩画」は透明水彩で描かれたもの。水で溶いて淡く塗られることが多い。

アラビアガムは少なめ。顔料が下の線や色面を覆い隠して見えなくするため不透明水彩と呼ばれる。水を少なめに使い、絵は重厚で力強い作品になる。顔料が表面に出て発色するため色が鮮明。

日本では小学校などで使う学童用の水彩(マット水彩)を不透明水彩と言うこともありますが、これは日本独自のもので、本来の不透明水彩とは違います。絵画技法がつたない子供たちのために、透明水彩と不透明水彩の中間的な性能で、どちらの用法にも対応できるように作られました。ただし、子供用に安価にするために良質とは言えません。長期保存には向きません。



Q7 水彩ガッシュのパーマネントホワイトとジンクホワイトの

   違いは?

Q7への回答

パーマネントは、標準的ホワイトです。混色などに向いています。

チタニウムは、白度が強いホワイトです。ハイライトなどに使うと効果的です。

ジンクは水彩ではほとんど使わないと思いますが・・・

水彩なので、絵具のまま使わなければひび割れの心配はないと思います。

水で溶けば大丈夫だと思います。



Q8 水彩の不透明絵具を透明にするには?

Q8への回答

不透明水彩絵具を透明絵具として使用することが出来ます。

不透明水彩絵具に、アラビアゴムメディウムを適量混ぜて練り上げてください。



Q9 アクリルガッシュのチタニウムホワイトとチャイニーズホワイト

   の違いは?

Q9への回答

両方とも組成は酸化チタン、つまり材料的にはどちらもチタニウムホワイトです。粒子の大きさや含有量の違いで濃度や透明感が異なっています。 チタニウム ホワイト:高白度で効きが強い チャイニーズ ホワイト:透明で穏やかです。



Q10 アクリルガッシュのジェットブラックとランプブラックの違いは?

Q10への回答

この2つのブラックは両極端の性質を持っています。黒さと言うとき、塗った時の黒さ(漆黒性)と他の色と混ぜたときの黒の強さ(着色力)に分けて考える事ができます。ジェットブラックは、漆黒性は高いが着色力は弱い性質があり、ランプブラックは漆黒性は弱いが、着色力は強いという性質を持っています。つまり、自分自身が黒く見えるのはジェットで、混ぜた物が黒くなるのがランプという事です。

ジェットブラックはアニリンブラックという有機顔料系の黒で青味であるのに対して、ランプブラックはカーボンブラックを使用していて、ニュートラルでやや黄味立ちです。(ホルベイン工業より)



Q11 日本画の岩絵具では膠を使用しますが、樹脂系の代替え

     溶剤はあるのか?

Q11への回答

日本画の使用する糊材は基本的に牛の皮や骨を煮出してとる膠です。現在、膠の用途がどんどん縮小してしまった為に、将来が危ぶまれる原料の一つです。膠の良さは接着力の強さにあることは言うまでもありません。

日本画の顔料は、その粒子のサイズが極めて大きく、洋画で使われる顔料の100倍以上あります。これらをしっかり定着させるために膠が必要だったのです。

ただ、加水分解して劣化しやすい、黴やバクテリアにやられやすい、温度が下がるとゲル状になって使いにくいなどの欠点があって、他の合成樹脂系糊材が求められてきました。

ウエマツ画材から、「アートグルー」など水溶性アクリルなど合成樹脂の膠代替品が発売されています。(弊社でも取り扱いしております)大きな日本画顔料を定着するための糊材として開発されたものですが、ではこれがそのまま膠と同じ様な使い方、性質を持っているかといえば、やはり異なるものと言わざるを得ません。

最近では様々な日本画画家がアクリル系の糊材であるグロスメディウムやジェルメディウムを使う様になってきているようですが、 それなりに試行錯誤と実験が必要なのではないかと思います。いずれにしても、膠の様な特殊な高分子物質を合成樹脂で作る事は困難でしょう。(ホルベイン工業より)



Q12 油絵に亀裂が入った場合の対処方法を教えてください

Q12への回答

基本的に亀裂の入った画面を元に戻す方法はありません。

亀裂の原因は、油分不足の単独亀裂と、下層と上層の乾燥差あるいは下層の化学反応による複合亀裂があります。

一度亀裂が入ると復元しないので、いずれは剥離につながる可能性が大です。

蜜蝋とダンマルガムで剥離防止の処置が必要となります。専門的な知識が必要となります。



Q13 絵具のラベルの「Hue」の意味を教えてください

Q13への回答

本来使用されてきた顔料とは異なる顔料で本来の色に似せてつくった色と云う意味です。

同じような意味で「Tint」チントと云う単語も用いられています。

チントは濃度のある顔料を薄めて仕様すると云う副次的意味もありイメージとしては良くないところも

あります。

○○色に合わせたと云う意味の表示には

「Shade」シェード

「Imit」イミテーション

「Extra」エクストラ

「Nova」ノーバ

                           等があります。

メーカーによって使い分けられています。



Q14 最近出たブラックオイルとはどんな商品ですか

Q14への回答

今年(2018年)クサカベより発売になった油絵用乾性オイルです。

ブラックオイルの乾燥時間は約24時間(温度、湿度により乾燥時間はことなります)

制作中は乾かず自由に絵具を伸ばせます。翌日には指触乾燥するので、リズミカルに制作出来ます。

薄塗りを重ねる描き方、グレーズ技法やウェットインウェット技法等、現代風のプリマ描きにもお勧めいたします。



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